永久脱毛

「永久脱毛」とは、一般の認識としては、文字通りに脱毛したムダ毛が永久に生えてこないように毛の再生力をなくすものです。 アメリカの電気脱毛協会(AEA)によると、「永久脱毛」とは「脱毛完了後1ヶ月時点の毛の再生率が20%以下」になることと定義されています。 (この定義については、1ヶ月じゃ永久とは言えないんじゃ・・と思ってしまいますが。 日本ではアメリカのようにきちんと「永久脱毛」の用語の定義がされているわけではなく、慣用的に、電気やレーザー光によって、毛の再生力を奪う行為を永久脱毛と言います。 どうやって永久脱毛をしているの?脱毛のしくみ 永久脱毛のしくみをご説明するために、まず毛が生えるときのメカニズムについて説明していこうと思います。 毛の生えるしくみ 毛は毛根にある毛母細胞が細胞分裂して、毛となる細胞が作られていきます。 もっと詳しく言うと、毛包(毛穴の内側を覆っている組織)の周囲に存在するバルジ領域にある幹細胞が発毛因子を放出し、その発毛因子が毛根の毛乳頭や毛母細胞に届くと、毛乳頭や毛母細胞が活動を始めます。 毛乳頭というのは、毛母細胞に必要な栄養を届ける働きをしている組織で、毛細血管から栄養分を取り込んでそれを毛母細胞に届けています。 毛母細胞が細胞分裂を繰り返して伸びていった毛は一定の長さになると成長をストップして、抜け落ち、また発毛因子が放出されて毛母細胞が活動を始めて、新しい毛がつくられていくのをリピートしています。 永久脱毛のしくみ 上記のようなプロセスで毛が生えるのに対して、従来の永久脱毛の方法は、電気やレーザーで毛根の毛乳頭に熱ダメージを与えるというものでした。 毛乳頭はタンパク質なので熱で固まるため、毛乳頭を熱凝固させて毛母細胞に栄養を供給できなくさせ、毛の成長を防ぐというものです。 最近ではこのような従来の方法以外に、弱い熱のレーザーを何回か当てて毛包に蓄熱し、それによってまわりのバルジ領域にダメージを与えて、発毛因子が放出されるのを阻害するという方式のレーザー脱毛機も出てきています。メディオスターNexTやソプラノアイスなどがそのタイプのレーザー脱毛機です。 電気による永久脱毛 毛根に細い電極を差し入れて電気を流して、電気の発する熱で、毛根の毛乳頭に熱ダメージを与える方法です。 絶縁針脱毛と呼ばれ、レーザー脱毛がない頃は主流の脱毛方法だったのですが、電気を流した時の痛みも強く、一本一本処理するので施術時間や料金もかかるデメリットがあるため、近年では電気脱毛をおこなっているクリニックは少なくなっています。 レーザーによる永久脱毛 現在主流となっている方法です。 従来型のものは、毛のメラニン色素に反応するレーザーを使用して、毛にレーザー光の熱を与え、毛根の毛乳頭を熱凝固させます。また、毛包に蓄熱してバルジ領域にダメージを与え、発毛因子を放出できなくする新型の脱毛機も普及しつつあります。 後者の新型脱毛機はメラニンに反応させるわけではないので、色素の薄い産毛や白髪、肌の色が濃くて毛に反応させにくい色黒の肌にも効果が高いとされています。

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