フラーレン

フラーレンとは炭素がサッカーボル状に形成された分子で、炭素と言うとダイアモンドやカーボン繊維(炭素繊維)を思いうかべると思います。簡単に言えばフラーレンはそのようなと同じ系統の成分です。 1985年に英国サセックス大学と米国ライス大学が共同でフラーレンを発見し、その後研究により色々な用途への応用できるとわかって1996年には発見者にノーベル化学賞が送られたくらいです。 初めは医薬品や製品への応用として研究が進められてきたのですが、この成分が活性酸素の除去やアンチエイジング効果があると実証されここに来て化粧品への応用も一般的になりつつあります。 炭素なので水に溶けないのがマイナスポイントだったのです。 先ほどご説明したようにフラーレンはダイヤモンドと同じように炭素で形成されているので水に溶けにくい性質だそうです。水に溶けないということは化粧水や美容液に液体として配合することができません。 活性酸を吸着・除去する効果は既に知られていたものの、化粧品として使用するためにはフラーレンを水に溶かすことが求められました。 そして2005年にライフサイエンス研究開発企業であるビタミンC60バイオリサーチ社が、フラーレンに高分子ポリマーであるポリビニルピロリドンをプラスさせることで水溶性フラーレンを世に公開しました。 この水溶性フラーレンは「ラジカルスポンジR」とも言われていて、水に溶けるため化粧水への配合が実現できました。 さらにその4年後の2009年には、フラーレンにスクワランを混合することで油にも溶けやすい「リポフラーレンR(油溶性フラーレン)」を開発し、乳液やクリームなど油性分が多い化粧品にも配合可能になったのです。

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